ENcourage - トロント在住 純日本人英語講師のブログ。

- 新卒2年で大手貿易会社を辞め、トロントでM.A.TESL取得・ILACで正社員英語講師→自分でESLビジネス

欧米渡航前に準備すべきだと思うこと。 - 長期滞在 編 - 】

 

この記事は、特に

 

「欧米国で長期で滞在したい。」人や、

 

「海外生活を旅行で楽しむより、

知らない地に自分を置いて自分自身の個性を磨き、実力やキャリアを積みたい。」

 

という方へ。

 

 現地に着いたら、少しでも早く好きな分野で活躍したい。という方のために、

 

今回は

 「準備するのは、英語だけじゃ足りない。欧米社会の暮らしで成功するために、知っておくべき大切なポイント」

 

紹介します!  

 

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現在、カナダのトロントに滞在して3ヶ月。

 

Humber College で、

 

修士号 英語教師養成講座TESLプログラム を、9月から履修しています。

 僕の顔面上部の後ろがクラスメイトです!

 

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プログラムの生徒数は、合計24人。

全体の半数12人は、カナダ人。

他のクラスメイトの国籍は

 

メキシコ 

ベトナム 

コロンビア 

トルコ 

スペイン 

パキスタン 

イラン 

中国 

サウジアラビア

エジプト 

インド 

 

と様々です。

 

トロントの多くのコミュニティでは、

 違う国籍やバックグラウンドを持つ人が

このクラスのように、たくさんいます。

 

トロントには

移民がたくさんいるからこそ、 

 

国籍、学歴、頑張った過程というのは、

当たり前にある違いで、全然珍しい事ではない。

 

僕がアメリカの田舎の街に留学していた時は、

留学生を珍しがる地元のアメリカ人が、

「日本から来たのは勇気があってすごいね」

なんて言ってくれて、

それだけで、

英語頑張ってよかった!と、嬉しかった。

 

でもトロントでそれを一度も言われたことがない。なんでだよ。言ってくれ。(心の声)

 

というのも、トロントは留学生も移民も地元の人にとって特に珍しくないから、

皆頑張っていて当たり前だという考えが根付いている。

  

結局、その人個人が、

 今現在 どんなスキルを持って、

周りと自分を、どう差別化できてるのか

 の方がさらに重要視されていると、現地に住んでいて、感じる。

 

言語も、国籍も、努力の過程も、

人によって、当たり前のようにバラバラです。

  

僕が参加しているクラスでも、

 

自分にしかない経験や視野を通して、

自分の意見をアピールすること

が評価されます。

 

どう努力してきたかの過程より、

 

「今、どんな経験、スキル、視野を持っているのか」をアピールすることの方が、  

 

周りから求められている。

 

中国語、フランス語、スペイン語、韓国語。

 

電車の中でよく聞く言語の例です。

  

トロントで生まれ育った人たちは、違う人種の人が違う言語を話すところを日常的に見ていて、 皆がこの多様性に慣れているからこそ、 

 

誰がどの言語を話していようと、

基本 誰も気にしないし、見向きもしません。

 

 同じ事が、努力の過程や、その伸び代についても言えます。

 

例えば、

「5ヶ月間のアメリカ留学で英語力がこれだけ伸びたんです!」

 

「へー、すごいね!

  じゃあ過程はわかったんだけど、

 今の、君の英語力で、どんなことしてるの?

 

 どんな個性的な経験をしてきたの? 」

  

と問われた時に応えられるでしょうか?

 

今、あなたは何ができるかを、

ちゃんとアピールする事が大切。

 

多様性溢れる社会の中では、もし長期滞在するならば、

 

「いかに自分を差別化させる、個性的経験や視野があるのか。」

 

がより問われると感じています。

 

今回のHumber Collegeの入試として提出した論文で、最初に問われた質問は、

 

「これまでの経験から作り上げてきた

あなたの長所は何ですか?

その長所を、このプログラムを通して

どう活かし、磨いてゆきたいですか?」

 

でした。

 

さらに、僕が日本で海外長期滞在のためのビザについて、情報を集めていたころ、

 長期就労でビザを取るために

よくあるケースとして聞いたのは、

 

 現地の会社に、スポンサーとしてビザを支援してもらうスポンサービザのパターン。

 

ただこれって、

思った以上に取得が本当に難しい。

なぜならスポンサービザというのは、

会社が負担してあなたに与えてくれるビザで

 

その会社は、あなたのビザを申請するために、莫大な時間と労力をかける。

一方でネイティブを雇うならその必要は全くない。全くです。さらに、もちろん英語力もあなたより上。

 

つまり、ネイティブに負けない、

自分しか持っていない魅力を備えていて、

その会社にそれを上手くアピールして、

会社が気に入って初めて雇われます。

 

こういう観点からいくと、

この僕が通うTESLプログラムの生徒も教授たちも、

 

いつも自分の独自の経験や視野を交えて、

意見を伝える事に感覚的にフォーカスを置いて話しています。 

 

あくまで養成講座を受ける一人の生徒、

かつ英語教師として、

 

自分が、他の人にはないような、

どういった個人的な経験をして、

だから自分がどんな考えを持っていて、

さらにどう行動してるのか。

 

学んだ事に対して反対なのか、賛成なのか。

それはなぜなのかを、自分の意見に誇りを持って、話します。

 

それぞれの意見の交換そのもの、

大きな価値があると、彼らは考えているから。

 

逆にいうと、

どんな意見も、伝えるだけで尊重されます。

 

たとえ先生の言葉を遮ったって、

伝えたら、それが評価される。

 

日本の中学、高校で授業を受けている時は、

常に話を聴く側だったし、

授業の流れを邪魔するという理由で、

たとえ手をあげる時があっても僕は先生に無視される事もありました。

あとでどうして無視したのか聞いたら、

「先生の話を聞く方が大切だ」と。

 

こういう環境で育ってきているからこそ、

欧米社会にあるこの考え方、

「意見すること自体 、その行為そのものが勇気ある行動として、社会に評価される」という事に、心から感動しました。

 

僕にとってはそれは、社会そのものが、

「自分らしくあれ!」と背中を押してくれたように感じるからです。

 

日本で生まれ育って普通に義務教育を受けて日本の大学を出た純ジャパの僕からすると、

この考えは最も革新的で、衝撃的で、魅力的でした。だ 

 

今でも、授業で学ぶ英語教授法に、

反対する意見も先生がフォローして、

褒めてくれるし、

 

逆に自分が英語を教えていた

個人的な経験を照らし合わせて、

賛成する事だってもちろん認められる。

 

 

勇気を持って発言する事、その行為自体が、

それが尊重される社会って、

なんて素晴らしいんだ、って

欧米文化に触れて、初めて心から実感しました。

 

自分の個性をアピールする事自体が、勇気ある事とされる社会。トロントは、そんなコミュニティだと思います。

(語学学校の先生たちは実力関係なく生徒たちを例外的に優遇していて優しいです。)

 

どの国の出身だとか、何歳なのかとかよりも、

反対してもいいから、自分の経験から、自分の意見をしっかり伝えたら、

それが評価される。

 誰からも、白い目で見られて否定されることがない。

 

空気読めよ、が社会的にそもそも存在しない。

 

この点が、僕は好きです。 

 

 

じゃあこの社会で生き抜くなら、何が必要なのか。

 

まず英語力。

 

同時に、

 

自分の個性をアピールできる経験を持つ。

自分らしくいるために、

自分にしかない経験を重ね合わせていくこと。

 

大切なポイントは、

 

① 好きな事を見つけて、それに深く取り組み続ける経験。

  

② ワクワクするような妄想的なゴールを、嘘でもいいから、一度掲げる。それを忘れないで生きる。

 

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 ① 好きだけど今までやってこなかった趣味をやる

 

日本でいろんな好きなことを

探して、まず見つける。

 

習字でも空手でも、

絵描きでも音楽でも、何でもいい。

 

でもできれば、何か作り上げたり、ワクワクした体験ができる物がいい。

「休日にごろごろすること」「音楽をぼーっと聴くこと」とかじゃなくて、

「習字で自分の字を書けるようになる」とか、「鍾乳洞探検にハマって(ワクワクしてよく通うようになる」とか、

「読書が好きだから読んだ本をリスト化してらその感想を書いて伝えるために残しておくようにする」とか。

 

好きで終わらせるんじゃなくて、

自分がワクワクするレベルまで、やりたい事を掘り下げてみてください。

分からなければ、周りにいる多くの人に、趣味を聞いてみること。

そしたら、ヒントが掴めると思います。

 

 この好きな事に取り組み続ける価値は、たぶん思っている以上に、物凄く高い。

 

なぜなら 好きでなんとなくやっていた事が、結果的に人と違う経験や視野を積ませてくれていて、まさにこれが、気づくといつの間にか、

自分にしかない 個性になっているから。 

もっと掘り下げたい、ワクワクしたい、て思うようになったら止まらない。

もっと掘り下げて、自分らしくなっていく。

 

その自分らしくある人から出る発言は、

周りの人にとってとても魅力的になる。

 

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 ⑵ ワクワクするゴールを妄想する重要性を考える。

 

もし海外滞在中に、あなたの好きな分野で、

本当に何でも叶えられるんだとしたら、

どんなことを、してみたいですか?

 

夢物語でいいし、馬鹿げていていいし、ワクワクする妄想でもいいから、とにかく騙されたと思って心が躍ることを思い描く。

 

それを絶対に忘れない。海外にくるまで、掲げる。

 

僕はこの妄想が 、現地では叶えたいゴールになって、最終的に、実現に至りました。

 

自分がワクワクする妄想だから、

考えるだけでテンションが上がって、

やってみようかなという行動力につながる。

それが達成につながります。

 

この欧米文化では、

 

⑴個性があって、

⑵行動力のある人が、

 

さらに人に認められるポイントになると思う。

 

僕の場合は

 

⑴ の趣味

大学時代に目標もなくただ好きで活動していたアカペラと、

 

⑵の妄想

アメリカで歌を披露できたら最高だなぁ..。という妄想が、現地に着いてか、それぞれゴールを持つ自分よりも若い海外の学生たちに危機感を感じて、

妄想をゴールに変えて行動してみようと考えて動いた。

 

結果、ワクワクしながら行動した。

 

アメリカ留学時には歌う場所がないか、

イベントなどで自己紹介する時に

好きな趣味を話し、そこから

「実はこんなことしたいんだよね」と打ち明けると、聞き手が思いもしないコネを持っていたりする。

 

結果、学内のイベントで会ったある日本人が、地元の大きな教会でギター演奏をする日本人と知り合いで、その繋がりから彼に直接会い、結果教会を訪ね、僕も毎週日曜の教会の演奏にコーラス隊として参加させてもらえることになった。

さらには、彼が毎週出ていた

カフェのステージなどその他数々の舞台で、一緒に演奏を披露したり、

教会の舞台で僕1人が1000人の前で歌を歌わせていただく機会までもらった。

 

大きくなくとも、

はじめに、掲げた妄想が、 

目標に変わり、行動力になり、

昔自分が持っていた小さな夢が叶っていた。

 

さらに、振り返ってみると、

 

⑶目標を叶えるまでの過程でも、

思いもよらない学びが多かった。

 

コーラス隊のリハーサルのために、

自分の歌を何度も録音して発音の癖を何度も分析して直した。さらに録音したアメリカ人の歌を聴き込んだ。

 そうさて彼らのイントネーションや発音を何だも聞き直して、自分の話す音と彼らの多いの違いを必死で分析した。

 

そうして発音や息の使い方、イントネーションに対する意識の仕方が、

日常の英会話にも影響するようになった。

録音できる会話は録って、そこで聞いたネイティブの表現や音を、数分後の自分の人との会話で使った。

  

この学びの過程があるからこそ、

今は当時よりもクリアな発音と、イントネーションで英会話ができています!

 

youtu.be

 

 

こういった収穫があったのも元を辿れば、日本で好きなアカペラを続けていたから。音楽が、歌うことが好きだからコーラス隊も続けられました。

 

こうした考え方からいくと、

 

好きな事をする時間は、英語の勉強と同等に大切。

 

僕はそう強く思います。

 

趣味だって自分ではありふれたものだと思っていても、他人にとっては

⑴魅力的な個性になって、

⑵それが行動力になって、周りから認められ、

⑶その過程で未来に生きる学びを得る。

 

ワクワクする好きな事は、

磨いた分だけより一層輝く!

 

逆に好きでもない事にスキルと経験を注げば注ぐ程、その分野に精通していくので、

気づくとやりたくなかった業界の仕事のプロになっていて、そこから離れて好きな事をする勇気がなくなっていって愚痴をこぼす人を僕は初めに勤めた大手物流会社で見てきました。もちろん、イキイキして働いている人も中にはいました。

 

つまりは、

好きで興味がありそうな事なら、すぐにでも始めるべきだと思う。

英語勉強と同時に、これは最重要事項です。

 

料理が好きで、作ったものやお弁当の写真を

なんとなくこまめにとるもよい。

そしたら海外現地でクラスメイトと料理の話になったとき、その写真を見てもらったら驚くほど褒められ、作り方を聞かれ、仲良くなった。さらにその話が広がって、広告に取り上げられるとか。チャンスはたくさんある。 

 

後は、日本で習字を習っていた学生が、 

カナダに留学した時に周りにその趣味を珍しがられた。自分の書いた文字を褒められたことが嬉しかった。さらに、彼の字を見た日本文化アイベントの学内運営者が、ぜひイベントで書いてくれと頼んできた。結果、イベントで成果を残すために努力したが、好きな事だから苦しくもなかった。そして成果を残した。

 

という例えのようにです。

 

 

大事なのは、一度やってみた事が好きじゃなかったら、辞めて次をさくっと探す事。

 

辞めるのがどうして悪いのか。嫌いな仕事でプランなしになんとなく石の上にじっとしている間に、他の人はいち早く好きな事を掘り下げてその経験を積んでそれを仕事に変えていく。

 

例えば、トロントのある高等学校に通う日本人の学生は、現在インターンに参加中。

その3週間のインターンでは、様々な業界のプロがやってきて、その学生たちに楽しくワークショップ体験をさせる。

ミュージックパフォーマンス、エンジニアリング、コンピュータプログラミング、ウェブデザイン、そのほか業界は10種類以上。そうして、様々な経験をさせて、一度やっては辞めて新しい事に取り組み、学生たちに「自分の好き」を探らせる

だからこそ、ワクワクできる趣味が見つかるし、好きな仕事が見つかると思う。

大学3年生になって、就活でいきなり面接して、今まで勉強してきたことと全く違う仕事をして落ち込む、なんて事が起こりにくいように、

中学生、高校生の時から、子供に好きな事を探させる社会こそが、生きる希望を与えていくと僕は信じている。

 

辞める事は、むしろ素晴らしい。

  

⑴没頭できる自分の趣味を今から探す。

取り組み続ける。

 

⑵自由な妄想力で、ワクワクすることを

目標にして行動力をつけ、夢を叶える。

 

⑶それまでの過程で増やした学びを生かす。

 

 

これらは自分らしく生きるヒントだと信じている。

 

次の投稿では、

 

「ネイティブの会話を聞いて打ちひしがれた時、僕がどうモチベーションをキープし続けてきたか? 紹介します!」 

 

カレッジの論文3000文字あと2つじゃああ!!!やったるうううぅぅ!!!笑

 

純ジャパアカペラ英語講師

Takuya